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走行距離が伸びて、使用年数も経つとさまざまな不具合が出てきます。不具合の中でもっとも危険なのが「走らない」ことより「止まらない」ということ。ブレーキは車の部品の中でもっとも重要な部分だと言えます。ブレーキパッドやライニングを 油圧によって動作させる安全上もっとも需要な役目を担っているのがブレーキオイルです。 走行中のブレーキングによる摩擦熱で、常に高温になり、その熱により酸化が起こってきます。 ブレーキオイルが古くなると水分を吸収しすぎて、沸騰しやすくなりペーパーロックが発生し、ブレーキが効かなくなり非常に危険です。2年ごとの交換がおすすめです。車検時はブレーキの分解作業が含まれている為、通常のご用命時よりお得に交換していただけます。
エンジンオイルは車の血液と言われており、重要な5つの役割を持っています。
コバックではエンジンオイルの交換時期は「3000km〜5000km」、または半年ごとをおすすめしております。
オートマチックオイルはオートマチックミッション内部のとても細かく複雑な部品の中を流れるデリケートなオイルです。
交換時期は5年5万キロがおすすめですが、5万キロ以上、10年近く交換をしていないオーナーさんは交換を依頼される前にご相談ください。
新しいAFTを入れたことでオートマチックミッション内に沈殿しているスラッジを拡散してしまい故障の原因になる場合があります。
エンジンオイルの交換時期は5000km/半年ごとですが、ではもしそのエンジンオイル交換を怠ったらどうなるか?
ある車のエンジン写真を例にご説明します。
これはエンジンの一番上のカバー、通称タペットカバーを外した状態。なかなかこのような中身を見る機会もないかも知れませんが、全体的に黒ずんでいるのが分かると思います。これはエンジンオイルが固形化して固まってこのような状態になっています。単純にオイル交換を怠ったから?という理由が浮かび上がりますが、実は先日オイル交換をしたばかり。しかも内部がこの状態になっているにも関わらず、試しに抜いたオイルは綺麗な状態。何故でしょう。
オイルはエンジン内部をグルグル循環していますが、その通り道はとても細く、過去にオイルメンテナンスを怠ったことによってエンジン内部にゴミが溜まり、オイルの通り道を塞いでしまっていたのです。その為、オイルレベルゲージに付着するオイルや、抜いたオイルはそんなに汚れていないように見えたのです。しかし実はエンジン内部は見ての通りドロドロの状態なのです。
では、このエンジンが何故破損にいたってしまったのか?
と、構造的には複雑なのですが、オイルメンテナンスを怠る→エンジン内部の動きが悪くなる→最終的に部品が破損→エンジン内部なので交換するのに何十万の出費・・・・という経緯を辿ることとなります。
このお車は結局エンジン載せ換えか廃車かを選んだ末、廃車となりました。
エンジントラブルの多くは、日頃の簡単なメンテナンスによって最小限に抑えることが出来ます。是非お車のエンジンオイルは「3000km〜5000km」、ないしは半年に一回はお取替えくださいませ。